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HIOKI メモリハイコーダ8847修理1

分解開始

天体望遠鏡のオートスターを修理の為、パルス等の波形を見る用に中古のHIOKI
 メモリーハイコーダ8847を購入しました。
ところが、電源を入れて数分で電源が断になり、購入した物は故障品でした。
10万円近くした物であり、修理にチャレンジすることになりました。
メモリハイコーダは個人で所有している方は少ないもので、何しろ新品の価格が
自動車が購入できる100万円以上になり、とても個人では購入できません。
中古の購入がやっとです。しかし、性能は非常に良く、オシロスコープ、レコーダ、XYプロッタ、波形演算の機能があるのと、測定電圧も300Vまで可能で、測定端子間は絶縁されており、安心して修理に使えるものです。
正面パネル
測定ユニット部
保護ゴムを外す
電源部分がやっと見えてきました

分解中

実は、分解を始めて、腰を痛めてしまいました。この品物は10㎏以上あり、しゃがみ気みに分解作業をした為でした。腰が完治するのに2か月かかりました。
悪い姿勢で作業しないよう作業台で分解を行うことにしました。
カバーを外した電源部
カバーを外した演算部
カバー・液晶を外した側面
外した電源部

修理1

テスターで抵抗、電圧を各部品が取りついた状態で異常カ所を見つけようとしましたが、
基板の回路が良く分からない関係で、部品の良否が良く分かりませんでした。
それで、不良の可能性がある部品を基板から外すことにしました。
ところが、基板の両面にはんだがある関係で、電子部品の取り外しは非常に困難で、
組み立てのことを考えると、故障部品のみ取り外すべきだと思います。
電源ユニット
取り外した部品(故障では無かった)
電源ユニット
基板面

修理2

サーモカメラにより電源ユニットをみたところ、発熱部の高いところを中心に調べたところMOSFET、電源ICが発熱が高いことが解り、結果的には電源ICが故障していました。
故障したICを交換して無事電源が断になることはなくなりました。
外見では故障カ所が解らず、テスター等でも見つけることができないものでした。
電源ユニットの修理の難しさを痛感しました。
修理に3か月、いろんな部品を購入、測定器の購入でやっと修理ができました。
やはり、修理は趣味の世界ですね。修理出来でメモリーハイコーダを廃棄しなくて済み
少し、測定器に愛着を感じています。
この修理で、バックアップバッテリーも新品交換したので、10年は使うつもりです。
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